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顧問業務のほかに
「もう一本の柱」をつくる

顧問料の単価が下がっても揺らがない事務所へ。ゼロから新規事業を興すのではなく、いまある強みを"もう一本の柱"に育てる設計図です。

コラム・考え方 公開:2026.07.21 読了:約6分

AIの普及で、定型的な顧問業務は少しずつ価格が下がっていきます。その時、収入源が顧問料一本だと、事務所の経営は不安定になります。必要なのは、顧問業務とは別の、もう一本の収益の柱。しかも、まったくの新規ではなく、いまの強みを活かせるものが理想です。この記事では、その見つけ方と育て方を4つの問いで整理します。

なぜ「もう一本」が必要か

柱が一本の事務所は、その柱が揺れると全体が揺れます。顧問料の値下げ圧力、顧客の廃業、法改正——リスクは常にあります。二本目の柱は、収入を分散させるだけでなく、あなたの専門性を"別の形"で世に問う機会にもなります。

柱を見つける4つの問い

新しい柱は、遠くにではなく、すでに手元にあります。次の4つの問いに答えてみてください。

「もう一本の柱」を見つける4つの問い 問1|よく相談されること 手続き以外で、つい聞かれてしまう テーマは何か 問2|無料でやっている価値 サービスの"ついで"に提供して いる助言はないか 問3|AIで手間が減る領域 AIで作業が軽くなり、量産・低価格 提供できる領域はどこか 問4|続けても苦にならない 3年続けても嫌にならない テーマか
図:4つの問いの重なりに、あなたの二本目がある。

4つすべてに当てはまるテーマが、あなたの二本目の有力候補です。たとえば「補助金の相談をよく受ける」「経営計画づくりを無料で手伝っている」——それらは、単独のサービスに育てられます。

値づけの考え方

二本目でよくある失敗が「安すぎる値づけ」です。作業時間ではなく、顧客が得る価値で値づけします。相場・松竹梅の3段階・成果への貢献度——この3点を意識すると、"時間の切り売り"から抜け出せます。金額に関わる設計は、思い込みで進めず、根拠を紙に残して検討するのが安全です。

注意 新サービスが資格の独占業務や広告規制に触れないか、提供前に必ず確認を。特に「相談」「代行」の線引きは資格ごとに異なります。

小さく試して育てる

いきなり本格展開せず、既存顧客の1〜2社に試験的に提供してみます。反応を見て、内容と価格を調整。手応えが出てから、案内ページやメニュー化に進めば、リスクは最小限です。

二本目の柱は、"新しい自分"ではなく"今の自分の、まだ売っていない部分"から生まれる。

まとめ

4つの問いで候補を見つけ、価値で値づけし、小さく試す。この順で進めれば、大きなリスクなく二本目の柱を育てられます。「自分の場合の二本目は何か」——その具体を、同じ士業の仲間との対話で磨いていきましょう。

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